もうおやすみなさいブログ

みんなをおやすみさせるブログです。

男男性

中学生のころ、兄の部屋にあったヤングジャンプをこっそり読んでいました。ヤングジャンプの何を読んでいたかというと「桜通信」というエロ漫画です。当時の僕としてはとてつもなきエロさで、なんてことだ!と思いながら隠れ読んでいました。基本はエロいページのみを飛び石連休の要領で読んでいたのでストーリーとか人物相関図とかの理解度は皆無だったのですが、一言だけ今でも印象に残っている言葉があります。それは「なんで私、こんな面白みも何もないやつのことが好きなんだろう···わかった。普通だからだ!普通なところがいいんだ」っていうセリフです。ちなみにこの子は確か後背位的なポーズでいろいろされている途中にこういうこと言ってましたね。

 

昔一緒に働いていた人が結構女性にモテていました。頭がよく、気が利く方だったので、モテるのもうなずけたのですが、その人に好感をもっているある女性が「あの人って「男性」って感じですよねー」って言ってたことがしばらくそこまではっきりと腑に落ちていませんでした。すでに性別として男性であるのに、それをひとつのメリット個性として「男性」と捉えていることは僕にとってはなかなか新しい考え方でした。

 

女性から見て好きな男性の条件として、最近、まず絶対にノミネートされるものに「清潔感」があると思います。「私、別に清潔感はなくてもいい」っていう女の人をかつて見たことがありません。僕もとても好きです「清潔感」。

ただ、ひとつもしかして···と思うことがあります。

情報化社会になるにつれて、知識の共有が容易になされるようになりました。女性がどんな男性を好むかという情報も、昔より容易に男性の耳に入るようになっています。そして、その情報というものは、あらゆる人が脚色を加えまくったものがほとんどだと思います。

「清潔感」も例外ではなく、より清潔感!より綺麗なもの!汚れは許さない!と進んでいるのではないでしょうか。男性における「清潔感」の最終形態はどこか?汚れを感じない美しく綺麗な容姿の人間とは何か?

 

これは「女性」なのではないでしょうか。

 

イケメンの定義はじょじょに「女性のような男性」になっていっているのではないでしょうか。

特にこういう情報による影響を受けるのは若い世代です。若い世代のかっこいい男はきっと中性的でしょう。ただ、その中高生の本流である「流行イケメン」の横を黙々と走るダークホースがいることを僕は知っています。そのダークホースこそが実は本流であり、流行イケメンは所詮色物です。

この本流を走る普遍的なモテ男。それがあの「男性」という個性を持った男なのではないかと思うのです。

 

この真の男性は、そこまでおしゃれに気を使いません。結構普通な服を着ています。筋肉がむきむきだとか、毛深いだとかそういう男性ホルモン過剰分泌でもありません。すごく、すごく「普通」なのです。この普通の表現が難しい。「寡黙」ではない。適度に喋るし、適度にジョークも飛ばす。全部適度。でも、実行力がある。そんな感じです。

僕の中でエロ本と全てがつながりました。

 

普通な男とはそういう男なのです。こういう男が普遍的にモテるのです。

 

 

そしてこいつらこそが僕の敵です。どうしても何年たっても!こいつらになれない!ボケ!何食ってんだ貴様ら!死ね!

 

 

おやすみなさい