もうおやすみなさいブログ

みんなをおやすみさせるブログです。

デザインヒューマン

部屋に植物を置こうかなと思っています。そのレベルが「部屋の隅っこに置いてナチュラルおしゃれ」という感じじゃなくて「ジャングルの中に住む」という感じです。趣味というものは年々変わるもので、昔の自分からすると植物に進んで関わりを持とうという気持ちになるなんて思いもしませんでした。昔は今よりもハイテクや近未来を好むところがあって、何かにつけロケットランチャーだのレーザーガンだの戦車だのミサイルポッドだの、そういうものが大好きでした。その時は材質の感覚からすると、メタルチックで無機質なものを好んでいました。それが今に至るまで徐々に徐々に有機物を好きになっていってるように感じています。
別に理由を探す必要もないのですが、なんでそう変わっていったのか気になりました。影響を受けたものはいくつか把握しています。多分一番最初はエヴァンゲリオンからだったのかなと思います。エヴァンゲリオンを見るまでの僕は、巨大なロボ=ガンダムでした。ガンダムモビルスーツなので、無機物でできていると思います。(実際は違うのかもしれないけど)またプラモデルも作ったりしていたので、より無機質に感じていました。かっこいい=武器=ロボ=無機質というイメージです。それがなんとエヴァンゲリオンは「汎用人型決戦兵器 人造人間エヴァンゲリオン」なのであると言われ、キンタマでした。(びっくりしたの意)
え!?これ人造人間なの!?
今思えば、この意外性こそが、最初に僕の頭に穴を開けたのではないでしょうか。でもそのことを僕は当時意識できていませんでした。よくわからんがエヴァンゲリオン大好き!という状態です。
そこから10年くらい経て、決定的なものに出会います。松本大洋の「ナンバー吾」です。未来の話で、生命をデザインする科学を有した時代の話です。読んでない方はぜひ読んでみてください。すごく素敵な漫画です。これを読んだ時から生命、動物、植物に対する考え方が変わりました。有機物=かっこいいになったのです。


自分の無機物から有機物への興味の移行について考えていると、少し気づくことがありました。
武器から人型決戦兵器を経て生命のデザインへ。根底に流れるのは「支配」です。ちょっと「支配」は言い過ぎですが、おそらく「使いこなす」という状況にとてつもなく魅力を感じる人間なのだと思います。そして、使いこなすことが難しい対象を使いこなすことほどより興奮を覚えます。※例えばドラゴン使いなど
自分が好きなものに「寄り添って生きる」ことが好きな人と、自分が好きなものを「使いこなして生きる」ことが好きな人がいて、僕は後者なのかなと思うと少しぞっとしました。

おやすみなさい