WALKING DEAD

今日、仕事中に生乾きのようなカビのようなとても嫌な臭いを察知しました。
「この中にもしゾンビがいたら、キーボードでぶん殴って波紋を流さなければいけない」そう思って、臭いの発生源を探したのですが、周りの人は別にURRRYYYとは言ってません。ゾンビの臭いが下の方からしたので、鼻波紋で、下方向を嗅いでみました。

「！！！」

僕は急いでトイレに駆け込みました。駆け込んで大トイレに飛び込み、いちもくさんに自分の靴を脱ぎます。

「ピャー！！」

ベタな話ですが、僕でした。ゾンビ臭かったのはなんと僕だったのです。でも、死んだ自覚はありませんし、ディオに血を分けてもらった記憶もありません。おかしい。なぜ急に足がゾンビ化したんだろう？
なんてね！うふ！理由はわかってるもん！スニーカーを昨日洗ったから！
調べてみるとどうやらスニーカーのすすぎが足りなかったり、脱水不足で乾燥に時間がかかった時に、生乾き状態になり、一度洗ったはずの汚れが落ちきれず雑菌だらけになり、足が腐るそうです。
時すでに遅し、自分のすすぎの甘さが招いたミスです。僕は今日１日、足ゾンビとして生きていかなくてはなりません。足がゾンビになっているというのに、働かされるとは世も末です。ただ、世も末とか文句を言っていても、臭さは減りません。真剣に悩みました。ここでこの靴を捨てて裸足で過ごし「こっちの方がいい声がでる」とか元ちとせみたいなこと言っても誰も信じないだろうし、まず僕は靴を捨てたくありません。
とりあえず、昼休憩までは一度地獄に潜らなければならないということです。。。
そこからの僕はオカマでした。靴から臭ってるんだからそんなことしても関係ないのに、なぜか内股で仕事をしていました。まともな判断ができなかったのです。「頼む！頼むからバレないでくれ！神よ！Agの神よ！」と半泣きで仕事をしました。

ほとんどX脚になりつつ、ようやく昼休憩。さて、ここからどうしたものか。新しい靴を買う？いやダメだ。新しい靴を履いても、今履いている靴はリュックなりどこかに入れなければならない。それで果たして臭いの発生源を防ぐことができるだろうか。。。そうだ！ファブリーズだ！それしかない！除菌と香りのW消臭でこの世を救うんや！
天啓を受けた僕は一目散にドラッグストアへ、ファブリーズをノズルごと買いました。（今「かいました」と入力して変換したら「嗅いました」と出てきました。そんな言葉ねーやろうが！ボケ！）
そして、近くの大トイレに再び飛び込み、あの狭い個室の中で、靴を脱ぎ、片足立ちの状態でスニーカーにファブリーズをかけるのでした。何度も何度も。あぁ、実家のお母さん。あなたの息子は３４歳にもなって、便所の中で靴に向かってファブリーズをかけるような人間になってしまいました。もっと遺伝子の優秀さを示すような生き方をしたかった。優秀な遺伝子を持つ大和男はこんなところで靴にシュシュっとファブリーズなんてかけません。あぁお母さん。こんな僕をお許しください。
ひとしきりファブリーズをかけ終わった僕は、結構ビショビショになるくらいファブリーズまみれになった靴を履き、職場に戻りました。

午後、ファブリーズはゾンビに勝つことはできず、なんとゾンビに取り込まれてしまい、上品ゾンビみたいな臭いになってしまいました。午後の僕はさらに内股で過ごすはめになり、もう骨がぐちゃぐちゃです。スニーカーを洗う時はコインランドリーにすることをこの骨に誓います。

おやすみなさい