もうおやすみなさいブログ

みんなをおやすみさせるブログです。

風邪を引いたら家から出るな

風邪を引いて、さらにPCを修理に出したことでかなり休んでしまいました。僕はMAXHPが少ないので、ちょっとでも体調を崩すともうダメです。何一つまともにできなくなります。

近頃、精神が少し成長したようで、風邪を引いた時「誰かにうつさないこと」を気にするようになりました。今回も風邪をできるだけうつさないことを心がけていたのですが、そんな心が綺麗な僕をあざ笑うかのように、試練がやってきました。

電車を待っている時に、ベンチが4席あいていて、確実な病人の僕はしゃにむに座ろうと体裁も関係なく競歩のスピードでベンチに突っ込みました。しかし、ベンチに腰掛けた時もう片側に座る女性が視界に入りました。「あー風邪がうつるからあんまり近くに座らないほうがいいと思うんだけどなぁ。。」と女性を見ると、なんと妊婦さんだったのです。ワオ!

妊婦さんってたしか風邪引いちゃだめですよね?高熱が出たらたしか胎児に影響があるんじゃなかった?えらいもんが横に座ってしまったと僕は衝撃を受け、すぐさまその席を立ち上がり、妊婦から50Mくらい離れました。これから生まれてくるこの天使には万全の環境を持ってご生誕いただかなければならないのです。

ギリギリのところで事なきを得た僕でした。こんな難病を患っている中でよくもこんなに機転が利くなあと自画自賛を何回も繰り返していたのですが、どこかひっかかるところがあります。何か重大なミスを犯しているような。

僕があんな勢いで席を立ち、遠くに離れていったことで、妊婦(マリア)はどう思ったでしょう。「ああ。あの人はあんなにも辛い病状なのに、私たち母子を気遣って菌が届かない範囲まで移動してくれたんだ」って思いますかね?いや、そんなわけがない。まず僕が風邪引いていることすら知らない可能性が高い。ということは、

「なんであの人どこかに行っちゃったんだろう。。。私何かしたかな。私なにか嫌なことしたかな。。。無意識に人に嫌われるような人間が母親になってもいいのかな。」って思うのではないでしょうか。するとどうでしょう。僕が守りたかった天使に母体からストレスが伝わってしまう。これは非常に胎教によくない。これから生まれてくるこの天使には万全の環境を持ってご生誕いただかなければならないのです。

あの状況でどういう行動をしなければならなかったのか。。。ちなみにその電車は始発駅なので、乗車してから出発まで少し時間があります。僕は座席で自分の選択について頭をひねっていました。
すると、あんなに距離を十分にとったはずの妊婦が僕が座っている席に向かって歩いてくるではありませんか!
なぜ!?自殺志願者か?こっちにくるな!この結界に入ってくるな!
しかし妊婦はどんどんこちらに向かってきます。どうすればいいんだ!

く、臭くなれ!今この時を持って俺の身体よ!臭くなれ!臭いエキスを出せ!
僕は神に自分を臭くするように必死で頼みました。もうこれしかないと思ったからです。
僕の願いを神が聞き入れたもうたのか、妊婦の歩調が止まり、我がハイエロファントの結界より外の座席に腰をおろしました。Congratulations...


スカンクってこういう優しさから臭くなったのかもしれませんね。優しさが生み出す距離。スカンクのジレンマね。

ただ、ひとつ気になることがあります。僕は臭くなってしまったのでしょうか。もし願いがかなっていたら、僕は今後臭い人間として生きていかなければなりません。それはカルマとしては重すぎるんじゃないかなって。

おやすみなさい